実在するものは脅かされない。
実在しないものは存在しない。
ここに神の平安がある
(introductionより)
ACIM(奇跡講座・奇跡のコース )のはじまりにはこのように記されています。
実在しているもの・・言いかえるなら「愛」「神の法則」「神の意志」。
「智識」と「知覚」を根本的に区別していきます。
智識は真理です。それは「愛」「神の法則」とも言えますし、「全ての法則の源」とも言えます。
「知覚」とは、私たちの肉体が感じること、思考、見えているこの世界の全てのことです。
真理というのは変わることはありません。
永遠であって、はっきりと見ることができる明瞭なものです。
「真理が認識されない」ことは多々ありますが、
「真理が変更される」ことはあり得ません。
“天国には、あなたが切り取って、幻想の中に織り込むことができる一部分と言ったものはない。”
(奇跡講座 T22–II-8:1~2より)
真理は神が創造したものすべてにあてはまります。
神が創造したものだけが実在します。
それは時間もプロセスも超越したものとして、それだけがあります。
真理というのは、はっきりと理解し学ぶことができるものではありません。
ですが、真理に対極はないので、始めも終わりもありません。
真理はただそこに在るというだけ。
それ以上でも、それ以下でもない。
ただ、それだけなのです。
“神の法則は、知覚が支配する世界に直接には適用されない。
というのも、心にとって知覚は何の意味ももたず、そうした世界がそのような心によって創造されたはずがないからである。だが、神の法則はあらゆるところに反映されている。
とはいえ、この反映が存在する世界が実在するというわけではない。”
(「奇跡講座」T25-III-2 より)
このコースは、「真理」について学ぶと言うよりも、
「真理」について(意識/無意識に)抵抗しているその思考体系を知り、取り消して行く手段として学んで行きます。
このコースは、愛(真理)の意味を教えることを目指していない。_
_しかし、愛の現存を自覚できなくしている障壁を取り去ることは、たしかに目指している。(奇跡講座テキスト 序より)
その思考体系を学ぶ、「ワークブック(365日のレッスン)」があります。
このワークブックの最後にはこのように書かれています。
このコースは始まりであって、終わりではない
ワークブックを終えることが、学習の終了ではありません。
また、テキストを読み終えることで、全てが理解できることでもありません。
気分を良くする・人生が一瞬で激変するテクニックのカリキュラムではないからです。
毎日、毎瞬を内なるガイドと共に過ごすライフスタイルの基礎、習慣に導く学習書です。
・この本に書かれている教えは、特定の宗教団体との関係はありません。
宗教性を超え、教祖と呼ばれる人を介す必要もなく、ただ、「神(真理・源・実相世界ともいう)と、私たち個人との関係」だけを愛である存在導き手としてイエス働きかけ、繋げてくれます。
「コースは宗教ではありません。コースに基づいてつくられたような階級制度の組織は存在せず、その教えを熱心に勧め広めようとする活動もありません。それはひとえに、コースが世界に対して言葉を発することを目的としていないからです。
(『奇跡のコース」を生きる ジョン・マンディ/著 より)